2月1日(水)
「トヨタが町を壊した」
何とも衝撃的な言葉だ
農業委員会の視察で豊田市の押井町の「一般社団法人 押井営農組合」を訪ねた際の理事長の言葉である。
谷間の僅かな農地しか無い、人口77人の押井の里。
そこには3000年にわたる人の営みがあった。
しかしこの50年間で里は消滅に向かい始めた。
舗装もされていない道路を何台も何台もマイクロバスが連なって町へ行く。
村の若い働き手を乗せて町へ行く。
町で働いた若者は工場の近所で世帯を持つ。
里から子供が消えた。
親は営農を諦めた。
このままでは里が消滅してしまう。
日本のあちこちで同様のことが起きているのかもしれない。