山木あやこ いじめ問題の対応について(報告)
山木あやこ いじめ問題の対応について(報告)

いじめ問題への対応について(報告)

いじめ問題への対応について、これまでの経過と今後の対応について、下記のとおりご報告いたします。

1 市議会の決議
 本年1月、市内中学生による、同級生に対するいじめによる傷害事件が発生したことを受け、いじめの再発防止に向け、平成24年10月2日、川越市議会で「いじめの延長線上の傷害事件を教訓にいじめ再発防止を強く求める決議」が全会一致で決議されました。
2 いじめ問題の対応についての基本的な考え方について
今回の傷害事件を踏まえ、これまでもいじめ防止策に取り組んでまいりましたが、市議会の決議を踏まえ、今後、次に掲げる基本的な考え方に基づき、具体的に取組をしていきたいと考えております。
(1)いじめが人間として許されないことであること、いかに人間は互いに尊重されるべき大切な存在であるかを、学校教育の柱としてすえる。
(2)家庭でも話し合い、教職員、生徒、保護者、地域全体の共通の認識とするよう努める。
(3)いじめの防止、早期発見、発生時の対応の強化を図る。
3 決議文の要請についての具体的な取組について
決議のいじめ問題への対応についての基本的な考え方に基づき、要請された6項目について検討し、取り組んでまいりました。下記は、これまでの取組と今後の対応について、とりまとめたものです。
(1)アンケート形式の見直しやインターネットを利用した相談等、相談しやすい窓口への改善を検討するとともに、教職員の自己研鑽や研修により生徒の訴えを感じ取る力を磨くこと。
 ① 9月実施のアンケート調査に基づき、全ての案件について確認し、解決に向けて取り組んでいます。
 ② 対応状況の把握と3学期のアンケートの実施に向け、調査内容0方法について検討を進めています。
 ③ メール相談をリベーラに設置する準備を進めています。
 ④ 教頭研修会を10月に、続いて生徒指導主任研修会を11月に実施し、組織的ないじめの防止、いじめの早期発見、早期対応を中心に研修しました。
(2)生徒たち自身の手による、いじめをなくすための自浄努力の活動を支援すること。
 ① 川越市教育研究会特別活動部会と連携し、 1月下旬から市内9地区ごとに開催予定の「川越市児童・生徒連絡協議会」において、児童生徒の手による宣言・アピールの採択に向け準備を進めています。
 ② 「り|1越市児童・生徒連絡協議会」の後、各学校で、児童会・生徒会や学級活動で児童・生徒が主体となり、いじめ問題に取り組みます。
(3)家庭に対し、学校のいじめ問題への考え方、家庭でのいじめへ対処方法、いじめの相談窓口を周知し、学校との共通理解を深めるとともに、家庭からの意見をくみ取るよう努めること。
 ① 各学校で自治会長、学校評議員、PTAの代表等を構成メンバーとする校内いじめ対策委員会を設置し、地域からいじめについての情報を収集する体制づくりを進めています。
 ② 教育相談や相談箱、アンケート用紙など、学校に「いじめ問題に係る学校の取組について」の調査を実施し、学校で相談しやすい環境づくりに取り組んでいます。
 ③ 保護者へのアンケート調査を11月から12月に実施しています。
(4)いじめへの対応を担任まかせにせず、組織的に対応する校内体制及び関係機関との連携体制を整備すること。学校現場と教育委員会との距離を縮め、緊密に連携すること。生徒指導専門教員の配置等人員体制の充実を検討すること。
 ① 市議会決議文を各学校に送付し、全職員に配布し、趣旨を説明しました。
 ② 校長会において、川越市青少年を育てる市民会議重点目標を周知し、各学校で自治会長等との連携を強化してまいります。
 ③ 市内全校に指導主事が訪問し、9月に実施した児童生徒アンケート結果の確認と指導・助言を行つています。引き続き、いじめを認知した学校について、指導主事が継続的に訪問し、学校とともに解決に取り組みます。
 ④ 中学校3校それぞれに、 11月より3ヶ月間を目途に、1名ずつ指導主事を集中的に派遣し、学習指導や生徒指導の指導・助言とともに支援にあたっています。
(5)いじめの事実確認、初期対応、関係機関への報告に至る一連の対応について、一定の期間を定め、速やかに行う仕組みを構築すること。市いじめ不登校対策検討委員会において、いじめの初期対応マニュアルの作成を進めています。
(6)体系的ないじめ対応マニュアル(インターネット上のいじめを含む)を早急に整備、周知徹底し、市内全校で一定の対応を可能とすること。外部専門家の活用も視野に入れ、今後のいじめ問題への対応のあり方を継続的に研究すること。
 ① ネットいじめなど、いじめの態様ごとの対応マニュアルの作成を検討しています。
 ② 小中学校に配布してある情報モラル教育支援ソフトを活用し、更に、ネットいじめの防止教育に取り組みます。
 ③ ネット監視活動について、情報を収集し、実施に向け準備を進めています。
 ④ 10月29日の川越市地域ぐるみネットワーク臨時会議で、10月15日にご報告いたしました「いじめ問題への取り組みについて」を説明し、地域やPTA代表等の方から、「家庭や地域ぐるみで、いじめ防止等に取り組むことが大切である。」等のご意見をいただきました。

以上

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